社会人デビュー

社会人デビュー

社会人になった長男を見ていて、一番変わったなぁと思うのは、朝、自分で起きるようになったということでしょうか。

そんな当たり前じゃん、と思うかもしれませんが、世の中でもっとも自由で適当なのが大学生。

1年生の時はともかく、大学生も後半に入ってくるとだんだんと手の抜き方も高度になってきて、ゼミや教授によってどのあたりまで平気なのか承知していますし、バイトなんかも自分が楽にでかけられる時間にシフトを組んだりします。

それにしても、若い人はよく寝るものです。

いつもこんなに朝起きられないのは、よほど夜中に何かしているからだろうと思っていたのですが、たまにのぞくとちゃんと12時すぎには寝ているときもあって、だというのに朝8時に、高校生小学生の弟たちが通学し、夫が出勤した後にも堂々と寝ていたりした大学生です。

二十歳すぎた大学生に、あんまり朝っぱらから「起きなくていいの」とか「いつまで寝てるのよ」とか声をかけるのもこちらもよけいに苛立つので我慢していたのですが、それはそれで昼になってノソノソ起きてきて「なんかメシない?」とか聞かれると、とたんにこっちもブチッときます。

「あるわけないでしょー、あんた何さまのつもりよ」みたいに答えて、もう反抗期でもない長男に「あー、ハイハイ、すいません」みたいに軽くあしらわれて、よけいにむかつく、なんてのは日常茶飯事だったのです。

それでも入社式を終えて社会人になれば、前日の夜は飲み会で明け方近くに帰ってきても時間になれば自分で起きてきて、シャワーを浴びてあくびをしつつも着替えています。

当たり前なのかもしれませんが、こうして社会人になっていくのだろうと思います。そしてまた、はんこで押したみたいな会社と家との生活が続いていくうちに、「結婚したい」という気持ちも芽生えてくるのかもしれませんね。

はじめてもらった給料では、弟たちにゲームを買ってやり、なぜか私たちにはビール6缶買ってきてくれた(笑)

「おかあさん、ありがとうとか言ってバラの花束とかくれないの」と冗談じみて言いましたが、その日に飲んだビールがどれほどおいしかったかは、長男もいつか、自分が息子を持ったときにわかるのでしょうか。

おうちでポップコーン

子供の頃に、母親がはじめて買ってくれた、銀色のアルミの皿に柄がついたみたいな、おうちで作るポップコーン、あれは衝撃的でした。

母親がコンロの前にたって、その皿をゆすっているとみるみるうちにアルミホイルみたいのがふくれあがって、ぱんぱんとはじける音にびっくりしたものです。それを食卓において、ナイフでホイルを破ると今度は香ばしい匂いと、湯気がたって、なかからできたてのポップコーン!

長じてからも、ときおりあのできたてのポップコーンが食べたくなって、こっそりスーパーで買ったものです。

おやつに食べるかわりに、ビールのつまみに食べるようになりました。新婚当時、夫にだしてみると意外や意外、「なつかしいなぁ、こうして今食べてみるとウマいなあ」と大感激してくれたもんです。

あれは誰か考えたのか知らないけど、なかなかの発明品だと今でも私は思っています。

ところで、最近は電子レンジで気軽にできるタイプが主流のようですね。

海外製品から入ってきたのでしょうが、バター味やキャラメル味などフレーバーもいろいろ選べるようです。

私はポップコーンは絶対にバター味! と思っていて、映画館でもかならず、「バターたっぷりで」と主張します。ちなみに映画館で食べる、バケツみたいなのに入ったポップコーンも、あれもおいしいですよねぇ。それにばかでかいコーラを抱えて、サスペンス映画なんか見るのは最高です。

電子レンジタイプは、今ではわが家でも常備しています。

注意書きのとおりに袋の上面を間違いなくおけば、あとはレンジのセットでポンポンと音がはじまり、やがて袋がふくれあがります。

それをざるかなんかにいれて、食卓で「あちッ、あちッ」といいながら破ると、やっぱりバターと香ばしい匂いが部屋中に満ちて、ちょうど廊下に出てきた長男とか、ゲームしていた末っ子まで手をとめて「ポップコーンだぁ」といいながら、あっという間に食べてしまいます。

お値段も1袋100円程度でお気軽なので、見かけると買うようにしています。

でも私が一番おいしいな、と思うのは、家族が出払った昼間の午後、韓流DVDをセットして(笑)

リビングのソファにだらしなく座って、はじけたあつあつのポップコーンをほおばりながら、DVDを見ている瞬間。あれは主婦の、密かな楽しみなのです。